我が家の近くには『宝が池公園』（京都市左京区）がありまして、この時期になりますと息子５歳が散歩に行きたがりますもので、桜満開の宝ヶ池公園に出掛けたのであります。

この宝ヶ池公園に近年は野生の『鹿』が増えておりまして、誰かがエサを与えるのか、とても人懐っこくなっています。以前は一定の距離をおいて近づこうとはしなかった鹿ですが、人の手から食べ物を食べるという始末。食べ物を与えていた人が鹿から離れようとすると、「もっとくれ」と人に頭突きしようとするアクションを見せ、プレッシャーを与えてきます。鹿に蹴られたという注意文書も張られておりました。

宝ヶ池からつながる散歩道の小高い山の稜線に『ミツバツツジのトンネル』という密かな名所がありまして、このツツジが鹿の食害（花が大好きなんです。特に椿は鹿の頭付近まで壊滅状態）で以前のような景観は見れなくなっています（写真は食害前の資料写真）。景観だけにとどまらず、鹿は木の皮や苗木、木の芽なども食べるため、樹木が育たないことで、森から生命が奪われ、森が衰退しているという各大学研究者等の報告もあります。

今はこのツツジのトンネルも鹿が入れないよう実験的にフェンスで囲われ、人だけは通れるように扉がついています。いずれにしても自然の状態にあるツツジは見れなくなりました。

動物もかわいいのでふれあいたくなるのは私も同じなのですが、自然界においてはその反動がどこかにしわ寄せされ、人の生活にも影響がでることになるのですよと息子には言ってみましたが、彼には休憩の時に食べるおやつの事しか頭になかったと思います。

新規開業支援課　森下

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