ここ数年、祖母の介護のため、田舎に帰ることが多くなりました。
今までは何か機会がないと帰ることはなかったのですが、最近は月に1~2回顔を出し、祖父母の体調確認や祖母の食事介助、家の掃除などをおこなっています。
祖母は障害もあり歩行に難があるため、少しの段差でも躓き、骨折をして1年間入院生活を送っていたこともありました。
本当は施設生活が体のためにも良いのですが、自宅生活を希望したため、生活動線内をリフォームすることにしました。
そして、木造家屋の一室が、ものの見事に変化しました。木製雨戸から電動シャッターに、開き戸から引き戸に、ベッドももちろん電動で、少しの動作で自力で生活ができる環境になりました。

そのような中でも全く変わらない場所が、この家にはあります。
今までは特に何も感じていませんでしたが、最近そこに居るとここだけは何も変わらないと感じるようになりました。

それが縁側です。小さい時の写真を見るとほとんど縁側や庭にいる写真ばかりです。
縁側で髪を切っている写真、庭でプール遊びをしている写真、庭を背景にピースをしている写真。そのため私の田舎での記憶はよく縁側に居た思い出になっています。
そのせいか、縁側に座ると心が落ち着き、小さい時のことを思い出します。普段の忙しない生活から一変し、このような気持ちに浸るのも大切だなと感じます。
この前は祖母も縁側でひなたぼっこをしながら、庭を見て落ち着いていました。
ここだけは、今後も変わらずにあり続けるのだろうなと思いながら、今後も時間を作ってこの家に帰ってこようと思いました。

運営課　蘇

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