3.教育情報・本部サポート
悪いのは子どもではない
2021.06.11“あかんかった。
おばちゃんが応援してくれたのにごめんね。“
家内が高3の姪っ子送ったLINEに対して姪っ子からの返事だった。
そのLINEを見た家内は泣き崩れた。
共働きの両親の代わりに彼女が生まれてから小学校に行くまでの間、毎週土曜日に子守りに行っていた。
小学校に入学する直前に我が家の近所に引っ越してきた。それからは5時までは学童保育に行っており、5時に家内が学童保育建物まで向かいに行く。
二卵性の男女の双子である。家内は両手にそれぞれの手の温かさを感じつつ我が家へと向かう。小学1年生の足では15分はかかるだろうか。毎日毎日お迎えに行く。中学生になって二人とも部活が忙しくなり平日は来なくなった。ただ春、夏、冬の長期休みには時々食事を食べにやってきた。塾には行っていたが、中三の夏休みは私が休みの日に勉強を教えていた。高校になって甥っ子は来なくなったが、姪っ子は週に2度ほど学校帰りに我が家に寄ってひとしきりしゃべっていく。高3になって塾も忙しくなり我が家に来る頻度は週に1度になった。家内は姪っ子の志望校を尋ねてはスマホで調べていた。受験勉強の話や、志望大学の話そしてジャニーズの話。姪っ子も姪っ子なりに勉強は頑張っていた。甥っ子も部活を引退した後甥っ子なりに勉強を頑張っていた。
そして、二人とも我々夫婦が応援していることを知っていた。
冒頭のLINEは第一志望の後期試験の合格発表の日に送られてきた。夢が絶たれた瞬間だった。
公募推薦がダメで、前期試験もダメで中期試験がダメ。その都度、家内は励ましていた。
我が家で勉強する時は飲み物やおやつなど甲斐甲斐しく家内は動いた。
長年教育に携わってきた私は子どもの望む高校、大学にどう入れるかに苦心した。合格すればよし、ダメならば次の手。それが受験指導だと思っていた。
しかし、今身内の受験に携わってその生徒の背後にある幾つもの期待や声援、歓喜に落胆に気づかされた。
「あかんかった。ごめん。」と子どもに言わせないように、
我々塾を営む者の原点である『悪いのは子どもではない』
この思いをしっかり刻み、すべての子どもが笑顔で受験を終えられるよう今年度も邁進したい。
件の甥っ子、姪っ子とも第一希望の大学はもちろん、第二希望の大学まで落としてしまった。今は二人とも第三希望の大学に通っている。機嫌よく通ってくれているのが救いである。もっともほとんどがZOOMでの授業であるが。
FC事業部 蒲谷
★FCオーナー募集個別相談会は住所入力不要! 資料請求も随時受付中です!
FC教室長経験後に独立する選択肢もありますので、お気軽にお問い合わせください。
資料請求⇒https://f.msgs.jp/webapp/form/11091_pkq_63/index.do
ご希望の場所・日時での説明会予約⇒https://f.msgs.jp/webapp/form/11091_pkq_65/index.do