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やる気は…
2021.06.21この時期、「生垣の手入れ」が我が家の周りで揃って始まります。
作業を夏の炎天下に持ち越さない様、梅雨入り前の晴れた日曜日には、一年間伸ばし放題だった庭木や生垣を朝から剪定・刈り込みを行う住民たちの姿があちこちで見られます。
私の自宅にも、ささやかな庭を囲む生垣があり、さすがに年老いた父に任せるわけにもいかず、物置から園芸用のバリカンを引っ張り出すことになる訳ですが、暑い中、四十肩で上がらぬ腕を振り上げての肉体労働。上手く仕上がったところで特段褒めてくれる人もなく、私は本当にこの作業が面倒くさくて嫌いです。しかし、地域の皆が一斉に始めるため、手入れをしない家が目立ってしまうこともあって、このミッションは我が家では毎年ほぼ強制的なものになっています。
父よ、母よ。そんな、日本人らしい同調圧力に屈しない強い自己をもつ人物に育ててくれていたら、私はどんなに楽だったことでしょう。
そんな妄想とも愚痴ともつなかい不毛な嘆きを胸にバリカンを振り回していると、私の意識に少しずつ変化が生じてまいります。
「ん?ここはもう少し丸く刈った方が奇麗かな?」
「いやいや、あえて直角に仕上げることで『技』が際立つな」
「となると上は水平、か…。上の状態が見えないから、一度2階に上がって見てみよう」
「あれ?ここから見ると、隣の家の庭木がこっちに出っ張ってるなぁ。ねえ、(隣の)○○さん!あの枝、ついでだから刈ってもいいですか?」
「ここだけ整えるのも不自然だし、この辺の○○さん家の木もまとめてやっちゃいましょうか?」
次週へ延期を願って前日から雨乞いをするほどに忌み嫌っていたこの生垣の手入れでしたが、やっている内に細部が気になり、頼まれもしない隣家の庭木にまで手を出す始末。
期せずして私は京進が提唱する「脳科学に基づく学習法」でいうところの「やり始めるからやる気になる」を身をもって実証することになります。側坐核バンザイ。
思い返せば、これを毎年繰り返している私には、別の「学習」が必要な様です。
とにかく、少なくとも教室に通ってくれている子供たちには、私はいわゆる「ドヤ顔」で、イヤなのは最初だけだから、と伝えることができそうです。
数時間後、やる気が過剰に高じた結果、本来「生垣」の機能としてあるべき姿よりかなり小さく仕上がった庭木を満足げに眺めながら、今年も昼からビールをあおる、そんな休日でございました。
東日本ブロック 渡部
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