2.学習塾の開業準備と流れ
2-1.開業資金の準備
はじめにすべきことは、開業資金の準備です。学習塾だけでなく、どんなビジネスでもすぐに軌道に乗るとは限らないので、余裕を持って準備しておきましょう。開業時にかかる内装工事費や設備費、広告宣伝費などの初期費用はもちろん、開業後も運営資金が必要になりますので、できるだけ多めに蓄えておくと安心です。
ただし、学習塾の物件は、飲食店や物販店舗などに比べて、大がかりな設備が必要なく、一般的な事務所の設備で事足りるため、他の業態よりも比較的安価にスタートできます。
2-2.学習塾の方針
次に、学習塾を経営していくためには、教育ビジョンやターゲット層などの方針を決める必要があります。方針が定まらなければ、生徒・講師募集や開業場所の選定にも影響ができます。目的はなんなのか、どんな塾ならニーズがあるのかも考えておくと、軸がブレることなく経営できます。
さらに、開業後の収益・支出までシミュレーションできていると、より安定した経営が望めるでしょう。
2-3.開業場所・教室の物件選定と備品手配
開業場所・教室の物件選定は、集客に大きく影響します。開業場所は、通塾の動線が便利な場所や、学生が多く住んでいる地域を選ぶのがおすすめです。ターミナル駅近く、またはターミナル駅でない場合は親御さんの車送迎を想定し、車送迎の動線がある、近くに駐車場がある場所などを選ぶと良いでしょう。
開業場所・物件が決まったら、外装・内装工事の手配や、授業で使うテキストなどの備品の手配も進めます。
2-4.指導する講師の採用や生徒募集
これまで学習塾で働いたことがある人や、教員免許を持っている人であれば、開業初期は自分がオーナーと講師を兼任することもできるかもしれません。しかし、未経験だったり、規模が大きくなったりすると、講師が必要になるでしょう。そのため、開業初期から求人サイトや人材紹介サービスなどを利用して、数人の講師やスタッフを確保しておくと安心です。
講師の採用を進めるとともに、生徒募集も進めます。まずは塾の存在を知ってもらうためにも、広告、Webサイトの作成、SNSでの拡散などで認知度を高めていきましょう。